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ハウルの動く城 (2004) 宮崎駿

監督 宮崎駿
声の出演 倍賞千恵子 木村拓哉

ネタバレ警報


「あの人はまっすぐよ、自由に生きたいだけ」

動く城は仮の姿。その実態は便所もない狭いお家。ヒロイン=ソフィの自己暗示解除のために元ソフィ家に引っ越したら広くなったよ。今度はガチに城を住み処にしようかな~END~という話かな。

自由が何か良くわからないけど、自由になって良い立場じゃないのでは。捻てんのも面倒だけど、魔法使いに真っ直ぐという語は似合わない。劇中でソフィへの想いと行動は真っ直ぐだが、ソフィはあの時点で何に気づいてたのやら。「後継ぎが見つかった」のなら、しっかり教育しときなよ。サリマン先生はすごいのだろうけど、なんだか物足りないキャラクターだった。

悪魔=星の子しかり、最後のソフィの髪の色しかり、劇中で星は重要な役割を担っている。魔女を無力化した魔法陣や、荒地の魔女がハウルに宛てた呪いに「星の子」柄が見られる。ハウルは星とぶつかった少年…ラピュタのパズーが天使(シータ)が降ってきたと類似してるな。スターチャイルドって2001年宇宙の旅でもでてたな。全ては地球外知的生命体の思うままに?
宮崎アニメのヒロインは力を持っている。ナウシカ、シータ、ポニョ ⇔ ユパ様、ムスカ大佐、フジモト。このソフィも多分に漏れず、魔法を劇中ひっそり使いまくっている。この力が魔女に呪いをかけられた一因でもあるだろうに、上映時間がたりないね。わざとだよ?普通の女の子の恋の方が感情移入し易い、と解釈するもよし。

ソフィがハウルの城に住む少年に「私たち家族よ」と言う。原作によると継母だったり複雑な家庭のようだ。重くも軽くも聞こえる、彼女の言う家族の意味とは。家出して眼中にはハウルしかいないソフィ、母親もひどそうだけどなんだかな。父親どこ。

原作では2巻で戦争描写があるそうだ。1巻の物語を元に映像作品を作るに当たって、戦時中にした意図は何だ。ハウルがソフィを護りたいのがよくわかる、監督が飛行機マニア、戦争は全てを壊す酷いもの、あとなんかあるだろうな。戦艦の旗が気になるけど読めない。

監督的にカブが必要なのはわかるけど、扱いひど過ぎないか。

ポニョ→トトロ→ハウルとみたせいもありとても画面が色鮮やかに見えた。あと背景と人物の差と撮影のせいか人物がぬるぬる歩くのに違和感があった。
by 18682012 | 2011-03-02 01:15 | 映画